
こんにちは。画家のマキノ ロランです。
私は、水彩画初心者の方の悩みに寄り添う、
自称「心の優しい画家」です。
透明水彩初心者のために、
水彩画の魅力を伝える連載を続けています。
ところで、バラといえば、
水彩画でも人気NO1とも言えるモチーフです。
しかし、
「水彩でバラを描いてみたいなあ。
だけど、難しそうで手が止まってしまう…」
そんな気持ちを抱いたことはありませんか。
花びらの形が複雑で描き出す前に尻込みしてしまう。
色の塗り方が分からず、濁らせてしまう。

実はそれは、あなただけの悩みではありません。
私もいつも迷ってしまって落ち込んでいます。
そこで、今回の記事では、プロの視点を交え、
- バラの見方
- 下描きの仕方
- 色の選び方や塗り方
- 筆遣い
いろんな初心者の悩みを踏まえて、
基本から丁寧に解説していきます。
この記事を読むと、
バラを描き始める基礎がつかめます。
「水彩・バラ・描き方」の基本を理解し、
「難しい」から「楽しい」へ変わる第一歩を一緒に踏み出していきましょう!
Contents
水彩でバラが難しく感じる理由

あなたがバラを描く時、
どんなことを難しいと感じていますか?
まずその正体をしっかりと確認してみませんか?
私は、バラを描こうとする時、
まず花びらの枚数の多さに圧倒されます。
それから、「バラの香りをどうしたら表現できるかなあ~」なんて、悩んだりしてます。
このセクションでは、
バラを描く際の戸惑いがどこにあるのか、
皆さんの声と悩みに迫りたいと思います。

バラという字だと気が楽じゃのう。ひらがなのばらもええのう。
悩み1:バラの形が複雑に見えてしまう

多くの人が最初に困るのが、
バラの形の複雑さです。
単なる花びらの集まりに見えて、
どこから描いたらいいか迷いがち…
バラは花びらの枚数が多いので、
重なりも複雑に見えますね。
そのため、
最初から正確に描こうとすると混乱しがちです。
しかし実際によーく見てください。
バラには、中心から外へ広がる一定の構造があります。
見えてきたでしょうか。

「全体の流れを捉えること」に頭を切り替えてください。
バラの花びらが持つ特有の情報量の多さに惑わされなければ、
バラの描き方の第一歩を踏み出せたと言えます。
悩み2:バラを塗ると、色が濁りやすい
私の場合、一生懸命仕上げようとするあまり
濁った色になってしまうことがあります。
皆さんは次のような経験はありませんか?
- 混色のしすぎ。(減法混色の失敗)
- 下の色が乾かないうちに重ねている。(ウェット・オン・ウェットの失敗)
- 筆洗いの水が汚れているのを放置。
- 顔料の性質を理解していない。
つまり、このような透明水彩が持つ特有の性質を理解すれば、
色が濁りやすいと言う悩みは解消に近づきます。
濡れている状態のところに絵の具を乗せること。
悩み3:どこから描き始めていいかわからない
繰り返しになりますが、
バラを描く人たちの悩みNO1は、
「どこから描き始めてよいかわからない!」
これにつきますね。
特に情報量の多いバラは…
花びらがごちゃごちゃしていて頭が痛くなる!
しかし、この気持ちを、
意中の人との出会いに置き換えてみましょう。
「こんなにも素敵な人と巡り会ったんだ。」
そう思えば、
どうやったら、この人と付き合えるのか、
いろいろ考えるものです。
バラを描く事は、
意中の人と巡り会ったときめきに似ているといえます。
・バラの構造を意識して中心から描こうか、
・それともイラスト的に輪郭から描こうか、
・いっそのこと、下描きなしで色を塗っていこうか
などなど。
バラを描く楽しさは、
あれこれ試行錯誤する楽しさなんですね。
😍【この章のポイント】😍
・難しさの正体は「情報量の多さ」
・構造を見る考え方を変える
・水彩絵の具の性質を知ることが近道
水彩でバラを描くための「考え方の整理」
私が中学校で絵を指導していた頃、
水彩画初心者である生徒達が絵を描く時、
プレッシャーとして感じていたのは、
「うまく描きたい」「失敗したくない」
という気持ちでした。
水彩でバラを描くのが難しいと感じる
一番の原因も同じだと思います。
特に初心者のうちは、
写真のように正確に描かなければならない、
花びらを一枚残らず描かなければならない、
と思い込んでしまいがちです。
しかし、水彩画はもともと、
省略やにじみ、偶然の美しさを楽しむ絵画表現です。
すべてを描き切らなくても、
バラらしさは十分に伝わります。
まずは「緻密で正確かつきれいに描く」よりも、
バラを匂いを確かめたりしながら観察する
ゆったりした気持ちで描く時間を楽しむ
そんなことを大切にしてみませんか。
私自身、そう言う行為が
水彩でバラを描く第一歩になると感じています。
絵を描くという行為は、
失敗を恐れていると、描く喜びが消えてしまいます。
失敗しても構いません。
一歩ずつゆったりと進むことが、
上達への近道なのですから。
バラは「花びらの集合」ではなく「かたまり」で見る

バラの下描きを始める前に、
まず知っておきたいのが花の基本構造です。
バラは花びらの枚数が多く複雑に見えます。
しかし、よく見てください。
「中心→外側」へと
渦を巻くように広がる構造をしています。
最初から一枚一枚の花びらを描こうとせず、
まずは丸や楕円で
花全体のかたまりを捉えてみましょう。
中心の位置を決め、
そこから外へ広がる流れを意識するだけで、
バラらしさは自然と表れてきます。

正確さよりも「流れ」と「バランス」を
大切にすることがポイントですね!
完璧に描こうとしないことが、上達の道

誰でも完璧を目指すのは当たり前の行動。
しかし、ゴールに向かう道は様々です。
最初から完璧を目指し、
緻密に描こうとがんばりすぎて、
結局は息切れをして断念してしまっては本末転倒です。
水彩画はもともと、
省略やにじみ、偶然の美しさを楽しむ絵画表現なのですから、
あせらず、1枚1枚を楽しみながら描き続けてみましょう。
そのほうが、最終的にゴールへ到達する確率は高くなります。
そして、その先には
「あなただけの完璧」が待っているはずです。
まずは「一輪」を描く意識で向き合ってみよう

バラを描くとき、
つい「きれいに仕上げなければ!」
と思ってしまいがちですが、
最初から完成を目指す必要はありません!
たくさんの花びらを一度に描こうとすると、
情報量の多さに圧倒されて心が折れてしまいます。
そんなときは、
「今日は一輪だけ」
「今日は中心部分だけ」
と、描く範囲を思い切って絞ってみると
気持ちが楽になります。
下描きの力を着実に育てるためにも、
一輪のバラをじっくりと観察し、
「形」や「流れ」を感じ取りながら描いてみましょう!
小さな積み重ねが、
やがて大きな自信へとつながります!
とんでもないところへ行くただ1つの道。
😍【この章のポイント】😍
・バラの花は中心→外へ渦巻くかたまり
・楽な姿勢で描こうとする姿勢
考え方を整えたら、
いよいよ形を見ていきましょう。
視点が変わると見える世界が変わります。
バラの形をシンプルに捉える基本構造
バラを描くとき最初に大切なのは、
「ここから描き始めると安心」
という出口が見えることです。
花全体を丸のようなかたまりで捉え、
中心から外側へと流れを追って描くと、
迷いがぐっと減ります。
このセクションでは、
バラの「形の基本」を心に留められるようにしたいと思います。
バラの花の基本構造をシンプルに捉える

バラを描くときに大事なことは、
下描きを始めるときに、細部を見ずに「シルエット」でみることです。
いかに基本構造をシンプルに捉えられるかが鍵となります。
「複雑に描きたいのに全然描けない…。」
それでいいんです。
小さな子供になった感覚でバラを見てみましょう。
バラを見た印象を大事にし、
最初は大きな「丸」で捉える!
次に、外側の花びらの先っぽを
「点」で結んだ「多角形」で捉える!
このような見方を「基本形で捉える」と言います。
子供のような単純な捉え方が、実はとても大事なんです。
あらかじめ、バラの大まかな構造を頭の中に入れておくと、
この基本形が少しずつ見えてくるようになります。
まずは大きなかたまりとして
鉛筆で軽く形を取ってみましょう。
2. 次に中心付近のスペースを意識する
3. 外側の花びらは「ゆるい楕円」で配置を確認する
咲き方の違い(高芯咲き・カップ咲き)を知る


いくつかの種類があるんですか?

簡単に説明しますね。
その代表は
「高芯(こうしん)咲き」と
「カップ咲き」と言うものです。
🌺 高芯咲きは、「中心が高く立ち上がる」印象。
モダンローズに多く見られます。
🌹 カップ咲きは、「器のように丸く開く」形状が特徴です。
オールドローズに多いのが特徴です。
実際に写真や目の前の花を見て、
どちらの形かを比べながら描いてみてください。
・1867年(ハイブリッド・ティー「ラ・フランス」誕生)を境とする。
・それ以前がオールドローズ(カップ咲き、一季咲きが多い、香水)。
・それ以降がモダンローズ(高芯咲き、四季咲きが多い)。

咲き方を知ると、下描きが驚くほど楽になる
ただし、私達が描く下描き段階では、
このような種類を厳密に描き分ける必要はありませんので安心してください。
大切なのは…、
「中心が高いのか」
「丸く収まっているのか」
という大まかな印象をつかむことです。
とりあえず私達は難しい名称をさておき、
花全体のシルエットの違いを感じ取ることから
始めてみましょう!
😍【この章のポイント】😍
・基本構造を基本形で捉える力
・基本構造と咲き方の違いを理解する力
🤩 次回予告 🌹
この「水彩でバラを描く完全ガイド|初心者向けの基本とコツ」は、
現在記事内容を増殖中です。
今回は、皆さんが抱く
「バラを描く前の不安」
「バラを描く前の考え方の整理」
「バラの形をシンプルに捉える基本構造」を視覚化してみました。
次回は、今回学んだ内容をもとに、
実際に下描きを進めるときの考え方と手順を
別記事で、手順付きで解説します。
どこから線を引けば迷わないのか、一緒に確認していきましょう!
また、今回学んだ「形の捉え方」が理解できていると、
下描きの最初の一歩がぐっと楽になるはずです。
着彩の勉強を深めたい初心者に、水彩色鉛筆を使う描き方を紹介します。
水彩色鉛筆、初心者でも安心の描き方・使い方とは?その魅力を徹底解説

その他にも、アクリル画や油彩画、漫画、イラスト、切り絵、デッサンなど、美術全般の指導書としてもやさしくていねいに学べるHPですぴー。
ぜひ別の記事でも楽しく学んでいただければと思いますぴー。













