ホルベイン透明水彩24色|単色濃度で作る色見本・カラーチャート

ホルベイン透明水彩24色で作成した単色カラーチャート

「この絵、きれいだなあ。」
「どうすればこんな絵を描けるのかなあ。」

このように、透明水彩で絵を描き始めた時、
多くの人が最初に憧れるのは
「美しい発色」の魅力ではないでしょうか。

一色塗っただけで画面が華やぐような、
澄んだ色。


しかし現実には、
そうした発色の良い絵の具ほど価格が高く、
誰もが気軽に手にできるものではありません。

こんにちは。画家のマキノ ロランです。
私は、水彩画初心者の方の悩みに寄り添う、
自称「心の優しい画家」です。

透明水彩初心者のために、
水彩画の魅力を伝える連載を続けています。

これから色見本を作ろうとしている画家ロランのイラスト
絵の具1本1本にはどんな秘密が隠されているんだろうかなぁ。
色の宇宙に飛び込んでいくぞー。

かつて私自身も、
「24色もあれば、きっときれいな絵が描けるだろう」という、
どちらかといえば安易な期待から
ホルベイン透明水彩24色セットを手にしました。

ところが実際に描き始めてみると、
思ったような色を出すことができない、
想像していなかった色に濁る、
紙によって見え方がまるで違う――

そんな壁に何度もぶつかりました。

そこで気づいたのが、
混色の前に、絵の具一本一本が持っている
「素の表情」をきちんと知るということでした。

どんな性質を持つ色なのか。
どこまで薄めても、色として残るのか。
その絵の具が最も美しく映える紙はどれか。

特に、手ごろな価格帯の絵の具で自然物を描こうとする場合、
色作りは避けて通れない「格闘の場」になります。

高価な絵の具に頼るのではなく、
限られた色数の中で、
どう観察し、どう選び、どう活かすか。

その手掛かりとなるのが、
「単色の色見本」だと私は考えています。

本記事では、
ホルベイン透明水彩24色セットを軸に、
絵の具一本を濃度差だけで観察する
色見本とカラーチャートの作り方
を紹介します。

あわせて、
私自身が試行錯誤の中で感じてきた、
水彩紙との相性――
私自身はウォーターフォード中目との相性が良いと感じているため、
その体験も一例として触れていきます。

単なる「一覧表」としての色見本ではなく、
これから混色し、モチーフを描き、
何年も使い続けられる自分のための色の資料を作る。

その第一歩として、この記事が役に立てば幸いです。

ピ太郎
その「第一歩」って何ですかにゃ〜?

透明水彩を始めたばかりの頃、多くの人は
「色を混ぜれば、もっときれいになるのではないか」
「色数が足りないから描けないのではないか」
と考えがちです。

しかし、私自身が何度も失敗を重ねる中で強く感じたのは、
混色の前に、絵の具一本一本が持つ“素の表情”を知らなければ
どんな色も思い通りには扱えないということでした。

そこで私が最初に取り組んだのが、
絵の具を混ぜることなく、
単色を濃度差だけで観察する色見本づくりです。

それは、技法を学ぶ以前に、
自分の目で色を判断する力を育てるための作業だったのだと思います。

なぜ「単色の色見本」から始める必要があるのか

📌 この記事の補助資料はこちら
🎥 単色の濃淡づくり 実演動画
🎥 にじみ・エッジ・平塗りの比較動画
📄 単色カラーチャートPDF(印刷用)

ホルベイン透明水彩24色セットを箱から開いた状態
新品の透明水彩絵の具を前にすると、誰でも心がときめきます。

この一色一色と向き合うところから、色作りは始まります。

透明水彩絵の具を購入して新品の箱を開くと、
その美しさに目を奪われ、今でも胸がときめきます。

透明水彩を始めようとしている皆さんも、
「あんな絵のような色を出してみたいなぁ」
「混色や技法を覚えて、うまく描きたいなぁ」
と、気持ちがワクワクしてときめくのではないでしょうか。

しかし私自身の経験では、
自分の感覚だけで混色して色作りをしても、
思い通りの色が画面に現れてくれず、
頭を抱えることがしばしばでした。

多くの解説では、混色や技法が先に語られます。
けれども私がつまずいたのは、
その前提となる「色そのもの」を、
きちんと見ていなかったことでした。

皆さんも、そんな経験はありませんか?

何度も試しては失敗する中で、
私はある共通点に気づきました。

それは、混ぜている色そのものを、
実はきちんと理解できていなかったということです。

つまり、混色の問題以前に、
混ぜる前の絵の具――
絵の具一本一本が持つ性質を、
自分の目で把握する必要があった
のです。

ピ太郎
ぼく、そんなこと何にも考えてなかったにゃ〜💦

混色がうまくいかない本当の理由

理由は何かを考えているイラストの写真
どうして思うように色が作れないのかなあ。 撮影:Markus Winkler / Unsplash

私自身も、混色がうまくいかない原因を、
「安い絵の具を使っているからかなぁ」とか、
「混ぜる色の分量がおかしいからかなぁ」
と考えていました。

しかし何度も失敗を重ねるうちに、
それは混色のテクニック以前の問題だと気づきました。

透明水彩の絵の具は、
見た目が似ていても、
・染み込み方
・粒子の細かさ
・透明度
・薄めたときの色の残り方

が、それぞれまったく異なります。

こうした性質を知らないまま混ぜてしまうと、
「なぜこの色になったのか」が分からず、
混色は運任せになってしまいます。

だからこそ必要なのが、
混ぜる前の色を、きちんと見ること。

次の章では、絵の具一本を濃度差だけで観察する
「単色の色見本」について、具体的に見ていきます。

単色の色見本で、何を観察すればよいのか

透明水彩絵の具を単色で濃度差をつけて塗った色見本
同じ絵の具でも、水を使った薄め方によって表情は大きく変わります。

単色の色見本というと、
「ただ色を薄く塗り並べるだけの作業」
そう感じる方も多いかもしれませんね。

しかし、私が考える色見本づくりは、
色を塗る作業ではなく、色を観察する作業です。

ピ太郎
色を塗って「色見本」を作るのに、観察する作業ってどういうことですっぴ〜💦
モジャ先生
では、具体的にどこを見ればよいのか。
わしが特に大切だと感じている4つの観察ポイントを教えてしんぜようぞ。

① 水で薄めたとき、どこまで色味が残るか

絵の具に、水をたっぷり含ませたとき、
その色は徐々に薄くなっていくものじゃが、
どこまでも「色」として残ると思うかの?
それとも、急に存在感を失ってしまうだろうか。

この性質は、
空や水面、遠景を描くとき
とても重要になるのじゃよ。

② 濃くしたとき、重くなりすぎないか

同じ色でも、
濃くすると急に黒っぽく感じるものもあれば、
透明感を保ったまま深くなる色もあるのじゃ。

濃色側の表情を知っておくことで、
影や奥行きの表現が安定してくるのじゃよ。

③ 紙の上で、どんな広がり方をするか

絵の具によっては、
水と一緒に大きく広がるものもあれば、
その場にとどまりやすい色もあるのじゃ。

にじみ方や輪郭の出方は、
同じ描き方をしても色ごとに異なるのじゃよ。

④ 乾いたあと、印象はどう変わるか

描いた直後はきれいに見えても、
乾くと沈んで見える色、
逆に軽く感じられる色もあるんじゃよ。

乾燥後の印象まで含めて観察することで、
「思っていたのと違う」を減らすことができる!
これは重要だと思うじゃろ、ピ太郎くん。

ピ太郎
ニャルほど!これは重要な観察ポイントですっぴ〜🤩

単色の色見本は、
こうした性質を一度に確認できる、
とても大切な資料になるんですね。

次の章では、
これらの観察ポイントを踏まえて、
実際にどのように色見本を作っていくのかを、
具体的な手順として紹介していきます。

最初の1色は「ウルトラマリン・ディープ」から始めよう

ウルトラマリン・ディープ(W094)を単色で塗り分け、にじみ・エッジ・平塗りの違いを比較した色見本
同じ色でも、水分量と塗り方でここまで表情が変わります。
これが「単色の色見本」で観察したいポイントです。

では、単色の色見本づくりは、
どの色から始めるのがよいのでしょうか。

私がおすすめする最初の色は、
ホルベイン透明水彩24色セットに入っている
「ウルトラマリン・ディープ」です。

ウルトラマリン・ディープを選んだ理由は、
単色でも非常に情報量の多い絵の具だからです。

水をたっぷり含ませると、
やわらかく大きくにじみます。
薄くしても青みが長く残ります。

一方で、濃く置いた部分では、
粒子が集まり、
エッジ(たまり/水彩境界)がはっきりと現れます。

また、平塗りをすると、
水分量によって、
表情が大きく変わることにも気づくことができます。

また、濡れている時と乾燥した時の発色が、
かなり違うことも感じ取ることができると思います。

つまり、
・薄めたときの色の残り方
・濃くしたときの重さ
・にじみとエッジの出方
・乾燥後の印象の変化

これらを、
一色だけでまとめて観察できるのが、
ウルトラマリン・ディープと言えます。

つまり、最初の一色で、
「色を見るとはどういうことか」
を自分の目と作業で理解できます。

だからこそ、私は、
この色から始めることを強くおすすめしています。

ピ太郎
ニャルほど、ニャルほど!
最初にウルトラマリン・ディープと出会えてよかったにゃ〜ん。

単色の色見本を作る手順(実践編)

妖精モップー おしゃべり 色見本
妖精モップーたちが色見本についておしゃべり中。
色の世界を考えると皆さんもワクワクしませんか?

ここまでで、
「なぜ混色の前に、単色の色見本が必要なのか」
「色見本では、何を観察すればよいのか」
についてお話ししてきました。

ここからは、いよいよ実践編です。

とはいえ、
難しい技法や、特別な準備は必要ありません。
この章で行うのは、
絵の具一本と向き合い、濃度差だけで色を観察する
それだけです。

完成した色見本を、
「きれいに仕上げる」ことが目的ではありません。
にじみ、たまり、乾燥後の変化――
そうした一つひとつの表情を、
自分の目で確かめることが最大の目的です。

ここでは、
私自身が実際に行っている手順をもとに、
初心者の方でも迷わず進められるよう、
工程を一つずつ区切って紹介していきます。

ぜひ、 
「うまく描こう」と思わずに、 
「色を知ろう」という気持ちで、 
一緒に進めていきましょう。

ピ太郎
ワクワクですっぴ~🤗🤗

色見本づくりに使う道具を準備する

透明水彩の単色見本を描き始める前の机上。ウルトラマリン・ディープと筆、水彩紙が並んでいる様子。
単色の色見本づくりは、特別な道具よりも「これから観察する」という意識が大切です。

単色の色見本づくりと聞くと、
「特別な道具が必要なのでは?」
と身構えてしまう方もいるかもしれませんね。

ですが実際には、
普段、水彩画を描くときに使っている道具があれば十分です。

大切なのは、
何を使うかよりも、
どんな意識で使うか。

ここでは、
「きれいに描く」ための準備ではなく、
「色の性質を見極める」ための準備
として、
最低限そろえておきたい道具を確認していきましょう。

ピ太郎
えっ、いつもの道具でいいんですかにゃ?
モジャ先生
うむ。むしろ“いつもの道具”じゃからこそ、色の違いがよう分かるのじゃよ。

① 絵の具:まずは1色で十分

色見本づくりの最初の段階では、
たくさんの色を一度に並べる必要はありません。

むしろ、
1色をじっくり観察することが目的です。

今回は、
ホルベイン透明水彩24色セットの中から、
ウルトラマリン・ディープ(W094)を使う前提で進めていきます。

② 水彩紙:紙も「観察対象」の一部

紙は、
色を受け止める“舞台”です。

同じ絵の具でも、
紙が変わるだけで、

  • にじみ方
  • 色の沈み
  • 乾燥後の印象

が大きく変わります。

この記事では、
私自身が相性の良さを感じている
ウォーターフォード中目を例に進めますが、
まずは「いつも使っている紙」で構いません。

③ 筆・水・パレット:主役はあくまで「色」

筆は、
細かな描写ができる高級筆である必要はありません。

  • 丸筆1本(8号程度)
  • 水を含みすぎない状態を作れること

これだけ意識できれば十分です。

パレットは、
絵の具を水でしっかりと溶く場所、
水で薄めたときの変化を見るための場所として使います。

💡 小まとめ 💡

ここまで準備できたら、
いよいよ紙の上に色を置いていきます。

次の章では、
実際にウルトラマリン・ディープを使いながら、
「単色の色見本」をどの順番で、どう作っていくのか
具体的な手順を見ていきますね。

絵の具を溶き、濃度差をつくる|色見本の土台づくり

ここでは、ウルトラマリン・ディープ(W094)がつくり出す
濃度の違い(濃い→薄い)を確認していきます。

下の動画ではまず、パレットの上で
しっかりとした「濃いインク状」の絵の具を作るところから始めます。
この最初の濃さが、色見本全体の基準になります。

絵の具は、円を描くように筆を動かしながら、
少しずつ水と混ぜて溶いていきましょう。

十分に濃い状態を作ったら紙に塗ります。
途中で絵の具を洗って水だけを足すことで、
中間の濃さ → 薄い色へと変化させていきます。

途中で筆を洗って水だけを含ませ
グラデーションを作るタイミングがあります。
この操作がここでは大切で、
色は急に薄くなり、紙の白さを通した
透明水彩らしい軽さが現れてきます。

ここでは、
「どこで筆を洗うのか」
「どの段階で水だけになるのか」
その切り替わりを意識して観察し、自分でも試してみましょう。

※繰り返し視聴する時は左下のクルクル矢印をクリックしてください。

にじみ・エッジ・平塗りについて

絵の具は、濃度差だけでなく、
紙と水との関係によって、まったく違う表情を見せてくれます。

ここでは、再びウルトラマリン・ディープを使いながら、

  • 水分が多い状態で起こる にじみ
  • 水たまりが乾くことで現れる エッジ(水彩境界・たまり)
  • 水分量を整えて均一に塗る 平塗り

この3つの表情を確認していきます。

にじみは、湿らした紙に絵の具を置いた瞬間に現れます。
エッジは、水の量が多すぎた部分に
絵の具が押し出されることで生まれます。

平塗りは、水分量を調整しながら、
紙に均等に色を吸わせていく描き方です。

同じ描き方をしても、
色によって、にじみ方や輪郭の出方は異なります。

これを知ることが、色見本づくりの大きな目的のひとつです。

動画で見るポイント

  • ウェットな状態でのにじみ
  • 水たまりができる様子
  • 平塗り時の筆運び

※ 動画では乾燥後まで追えないため、
次の画像で「エッジ」を確認してください。

透明水彩絵の具 ウルトラマリン・ディープ 乾燥後 エッジ 水彩境界
乾燥によって現れたウルトラマリン・ディープのエッジ(水彩境界・たまり)

水の量が多すぎると、
紙の上で色をコントロールしきれず、
水溜りの端の部分に絵の具が溜まることがあります。

ただし、すべての絵の具が、同じようにエッジを見せるわけではありません。
これは、絵の具の粒子が大きい色ほど、
エッジが目立ちやすいという性質によるものです。

乾燥後に必ず見返すポイント

透明水彩を扱ううえで、
乾燥後の変化を観察することはとても重要です。

透明水彩絵の具ウルトラマリン・ディープの塗りたてと乾燥後の色の違いを比較
左が塗りたて、右が乾燥後。乾燥により彩度が下がり、明度が上がって見える。
全体として色は沈む傾向があります。

塗りたての状態では、
色が濡れていることで、
実際よりも鮮やかに、深く見えています。

しかし乾燥すると、

  • 彩度(鮮やかさ)が少し下がる
  • 明度(明るさ)がわずかに上がる
  • 全体として、色が沈んで見える

といった変化が起こります。

この違いを知らずにいると、
「思っていた色と違う」という失敗につながりやすくなります。

ベル先生
色見本では、
必ず乾燥後の状態まで確認し、
気づいたことをメモしておくことをおすすめします。

ホルベイン透明水彩24色|単色カラーチャートを作ってみよう

ホルベイン透明水彩24色の単色カラーチャートのためのPDF
メモ欄は「にじみ」の練習にも使っていろんな発見をしましょう。

ここからは、
ホルベイン透明水彩24色すべてを使った「単色カラーチャート」を作っていきます。

前章では、
ウルトラマリン・ディープ1色を使って、
「色を見るとはどういうことか」を体験してきました。

この章は、その考え方を
24色すべてに広げていく実践編になります。

新しくカラーチャートを作ろうとすると、
「きれいに仕上げなければならない」
そんなプレッシャーを感じてしまう方もいるかもしれません。

ですが、このカラーチャートは、
作品ではありません。

多少ムラがあっても、
にじみすぎても、
思った通りにならなくても大丈夫です。

むしろ、その「うまくいかなかった部分」こそが、
とても大切な観察材料
になります。

なぜなら、
そこにこそ
その色が持っている本当の性質
はっきりと現れる
からです。

なぜ24色すべてを単色で並べるのか

多くの初心者の方は、
「色数が多いほど、きれいな絵が描ける」と思いがちです。

しかし実際には、
一つ一つの色の性格を理解しないまま、
混色をして色を作ろうとしたり、
画面で色を塗り重ねたりすると、
思い通りの色に巡り合うことができず、
色作りの壁に当たって混乱することが多々あります。

単色カラーチャートを作る目的は、

  • この色は、どこまで薄めても色が残るのか
  • この色は、濃くすると重くなりすぎないか
  • にじみやすい色か、止まりやすい色か

そうした「性格の違い」を、
自分の目で確認することが目的です。

組織をうまく運営するためには、
一人ひとりの性格や役割を知ることが大切です。

それと同じように、
水彩絵の具の世界でも、
一色一色の性質を理解することが、
混色や重ね塗りといった「次の表現」を
支える土台になります。

カラーチャートを作ろうとしているポメ子さんと妖精モップーのイラスト
一つ一つの色の性質をしっかりと自分の感覚で感じ取ることが大事です。

色を塗る順番は「パレットの並び」と同じにする

ここで、とても大切なポイントがあります。

それは、
カラーチャートの色の並びを、パレットの並びと揃えることです。

なぜなら、
実際に絵を描くとき、私たちは常に
「パレットを見ながら色を選ぶ」からです。

  • パレットに書いた番号(色)と、チャートの番号(色)は同じ
  • 使いたい色をチャートで探すと、パレットでもすぐ探せる

この対応関係ができていると、
後から色を探すときに、頭が混乱しません。

📌 色見本は「記憶」ではなく「比較」のための道具
常に見比べられる配置にしておくのがベストです。

もう一つ確認したい事項があります。

筆は、塗る面積が狭いので、

  • wash(平塗り)用に平筆8号程度、
  • グラデーション用に丸筆8号程度、
  • 水だけ塗る水筆用に彩色筆など

を用意します。(自分が使いやすいのでOK)

パレットとカラーチャートの順番が対応しているカラーチャートの制作過程
パレットの並びとカラーチャートの並びが一緒だととても見やすいですね。

上の写真のメモ欄に記号が書いてあります。
これは、下の写真にある絵の具の性質を記しました。
事前に書き込んでから色を塗って見比べると、
色の性質に対する理解が深まります。

HWCの記号説明用紙と、絵の具に記載された箇所を比較した写真
黄色の枠内が記号の説明です。水色の囲み丸に記号が印字されています。G色はどれかチェックしよう!
ピ太郎
これなら僕でもわかりやすくていいにゃ〜ん🥳🥳🥳
💡 色を塗り始める前に、これだけ意識してみてください
カラーチャートを作るときは、

次の4つを「なんとなく」で構いませんので、

頭の片隅に置いておきましょう。
・薄くしたとき、どこまで色が残るか
・濃くしたとき、重くなりすぎないか
・紙の上で、どんな広がり方をするか
・乾燥後、印象はどう変わるか
完璧にチェックしようとしなくて大丈夫です。

「あとで見返したときに思い出せる」ことが大切です。

カラーチャート用PDFの使い方(2つの方法)

ここでは、
この記事とあわせて使える
単色カラーチャート用PDFテンプレートを紹介します。

用途に応じて、
次の2つの使い方があります。

方法①:コピー用紙+ラミネート(参照用)

おすすめ用途:

  • 色の一覧をすぐ確認したいときに
  • 混色前に色を見返したいときに
  • 作業机の横に常に置いておきたいときに

📌コピー用紙に塗る時の利点は、
エッジ(水彩境界線/溜まり)が見やすいこと。
📌欠点は、
水彩紙と違ってにじみが出にくいことです。
水をはじく性質の紙はにじみとの相性は❌です。
📌ラミネート加工の利点は、
絵の具が濡れている状態に見えることです。
📌欠点は、光が反射することや紙がよれることです。

コピー用紙に色を塗ってラミネート加工した24色の単色カラーチャート
コピー用紙に色を塗ると紙がよじれるので、ラミネート加工するとシワが出たりします。また、光が反射し見えにくくなることも。(この用紙では、にじみの練習をしていません。)

手順

  1. PDFをA4で印刷(コピー用紙でOK)
  2. 各マスに単色で色を塗る
  3. 完成後、ラミネート加工する

📌 この方法は
「完成見本」「色辞典」として使うのに向いています。

📄 単色カラーチャート用PDFはこちら
印刷して、ぜひ実際に色を塗ってみてください。

※スマホの方は、ダウンロードのhwc-24-color-chart-1をクリックすると、PDFを確認できます。

方法②:水彩紙に転写して塗る(実践用・おすすめ)

おすすめ用途:

  • 絵の具の性質をしっかり観察したいときに
  • にじみ・粒子・乾燥後の変化を知りたいときに
  • 自分の紙との相性を確認したいときに
水彩紙にPDFを転写して色を塗った24色の単色カラーチャート
メモ欄は「にじみ」などを確かめる場所としても活用しましょう。

手順

  1. PDFをA4で印刷(コピー用紙でOK)
  2. 水彩紙(いつも使っている紙)にトレース
  3. 1色ずつ、濃度差を意識して塗る

📌 この方法で単色カラーチャートを作って、
ステイン色・グラニュレーション色(分離色)の違いを発見してみましょう。
📌のちのち混色をする際、
ざらつき、ムラ、深み、幻想的な分離効果のある表現を目指す際に、
きっとこの単色カラーチャートが役に立ちます。

水彩紙に印刷機で印刷する場合は、
水彩紙の厚さに対応できるか確かめてください。
無理な場合は、
あらかじめプリントアウトした用紙を参考に、
トレース(写し書き)してください。

【トレースの仕方】
カラーチャートのテンプレート用紙と水彩紙を重ねて、
コンパスの針などで枠線を引けるようにメモリを打ちます。
その後、定規と鉛筆(ペン)などで枠線を引いてください。

カラーチャートのテンプレートを水彩紙にトレースして、枠線を書く作業工程
 テンプレート用紙のトレースは、写真ではシャープペンを使用しています。

まとめ:自分だけの色資料

混色カラーチャート作りの予告をするロラン先生と、話を聞くポメ子と妖精モップー イラスト
次は混色カラーチャート作りです。また新たな色の宇宙に飛び込もう!

24色すべてを単色で並べることで、
「色を混ぜる前に、色を見る」という
水彩の大切な基礎が、自然と身についていきます。

このカラーチャートは、
これから何年も使い続けられる
自分だけの色の資料になります。

また、今回はカラーチャートのテンプレートを用意しましたが、
使いやすさはどうだったでしょうか?

これを参考に、自分にとって最もわかりやすいカラーチャートを
独自に作ってもらえたら、
私としてはとてもうれしく思います。

お時間がありましたら、
ぜひ取り組んでみてください。

モジャ先生
そこまで役に立つとはうかつじゃった!

早速わしもカラーチャートを作って色の性質を再発見せねば!
善は急げじゃ。
ぴ太郎たちも、ほれ遅れをとるなよ。
ピ太郎
このHPでは、水彩画を中心に、絵に興味のある人の疑問(材料や道具の選び方や使い方、水彩画の技法など)に答える内容を紹介しますぴー。
その他にも、アクリル画や油彩画、漫画、イラスト、切り絵、デッサンなど、美術全般の指導書としてもやさしくていねいに学べるHPですぴー。
ぜひ別の記事でも楽しく学んでいただければと思いますぴー。

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